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火花

ピース又吉の「火花」を読んでみました。
世間で話題にあがっていたこともありますが、売れない芸人の心の葛藤やお笑い哲学といったところに興味を抱き、購入するに至りました。
物語の舞台が吉祥寺や上石神井、渋谷といった、私にとって身近な場所だったので、とても情景の想像がしやすかったです。

きっと主人公は又吉自身のことを描いているんじゃないかなと思いますが、売れるまでの下積み時代や表舞台の裏側、先輩や相方とのやり取りなど、人間味溢れるリアルな心理描写が面白かったです。

これを読んだあとにテレビで漫才を見たら、またいつもとは違った見方が出来そうな気がします。当たり前かもしれませんが、バカだな~と思うネタでも、一人ひとりがお笑いに対する哲学を持ち、真剣にネタ作りに取り組んでいるんですね。

正直芥川賞を取るとは思いませんでしたが、とても読みやすく、気付いたら1日で読み終わっていました。
また次回作を書くらしいなので、どんな内容か楽しみです☆

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